ページに落ちる翳

日々のできごと、本のこと。

橋本治さん、逝く。

インターネットのニュースで、橋本治さんが亡くなられた事を知った。

近年、難病で入院されたことは知っていたし、最近の著作をいくつか読んで、文章に力がないことがずっと気になっていた。


私の物の考え方の基礎は、この人から教えてもらったといっても過言ではなくて、20代から30代にかけて、本当によく読んだ。

一番好きだったのは、マドラ出版の「ああでもなくこうでもなく」シリーズで、新刊が出るたびに一晩かけて一気に読み、そして再読、また再読…と繰り返したのを思い出す。

 

「美しいとは何か」「美男へのレッスン」「貞女論」「大江戸歌舞伎はこんなもの」「風雅虎の巻」「花咲く乙女たちのキンピラゴボウ」「三島由紀夫とは何者だったか」「恋愛論」「パンセ」「アストロモモンガ」「雨の温州みかん姫」、たくさん売れて、いちファンとして心から喜んだ「上司は思いつきで物を言う」………覚えているままに書いているので、書名や表記が間違っているかもしれません。

インターネットで調べれば正確な情報が出てくるでしょうけど、そうするのは何か違う気がするので、あえて記憶の中のタイトルのままにしておきたいと思います。


心よりご冥福をお祈りします。

本当にありがとうございました。