ページに落ちる翳

日々のできごと、本のこと。

「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ」国立西洋美術館

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キュビスムとの絡みで展示されていたピカソの絵の方に、ついつい目が奪われがちではあったが、中間色の色使いが魅力的。

絵に工業的というか科学的な手法を持ち込もうとした…という理解で合っているのかな。

 

ギターやバイオリンなどの弦楽器と弦楽器ケース、手前にグラスやカラフェといった、同じモチーフの絵が何枚も何枚も見飽きるくらい続いて、最後唐突に画風が変わった「レア」という絵が展示されて終わっているのが印象的で、その間に何があったのか、謎めいた雰囲気を醸し出していた。

 

コルビュジエの建築については、住宅街で、病院で、公共の建物で、とにかくどこかで目にしたことがある…と感じるものばかりで、ということは、それだけ現代の建築物に影響を与えているということなのだと思う。デニムとリーバイスみたいな関係性なのだろうか。

 

有名な寝椅子や椅子も展示されていたが、これも既視感いっぱいで、座ったことさえあるんじゃないかと錯覚するくらい。

 

あと、今までずっと「コルビジェ」だと思っていたけれど「コルビュジエ」だったこと、さらにコルビュジエは本名ではなく、著述活動の際のペンネームだったことを初めて知った。

(本名はシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ)