ページに落ちる翳

日々のできごと、本のこと。

「ユダヤ教の誕生ー「一神教」成立の謎ー」

「ユダヤ教の誕生ー「一神教」成立の謎ー」荒井章三・著 土地を持たず、それを渇望する民のために生まれた宗教なのか、と思う。バビロン捕囚によって他国に捕らわれたユダヤ人たちが、自分たちの民族のアイデンティティを保つために生み出した、あるいは見出…

トイレに現代アート?

美容院の帰り。 上町止まりの世田谷線に乗ったので、そこから歩き。 電車から降りて駅のトイレを開けたら、すぐ目の前に現代アートが。東急電鉄、洒落てるなと思いきや、プレートに貼った白いシールに傷が付けられているだけだった。 美術館に展示されていた…

ジョン・ルーリー展

ワタリウム美術館で7/8までとのことで、雨だったが行ってきた。 この人の色使い、素敵。ライムグリーンやピスタチオグリーンに暖色系のピンクや赤をポイント的に合わせるの、今まさに私がしたい組み合わせだ。お気に入りのスウェットはまさにこのチケットの…

それぞれの視線、それぞれの世界

自分が間違った認識を持ってるんじゃないだろうか…という認識を、どうやったら持つことができるのだろうか。 本心から自分が間違っていると思って生きている人はいないわけだし、心はすぐに自分を正当化したがる。 みんながそれぞれに自分の色眼鏡で世界を見…

「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ」国立西洋美術館

キュビスムとの絡みで展示されていたピカソの絵の方に、ついつい目が奪われがちではあったが、中間色の色使いが魅力的。 絵に工業的というか科学的な手法を持ち込もうとした…という理解で合っているのかな。 ギターやバイオリンなどの弦楽器と弦楽器ケース、…

「ソフィ・カルー限局性激痛」原美術館

1999年に原美術館で開催した個展の再現展、とのこと。 カウントダウンの日数のスタンプが押された写真と文章を、挿絵入りの小説を読むようにずっと目で追っていく。 三カ月の留学が認められてしまったため、カルが行き先をいちばん興味のない国、日本に決め…

ポール・オースター詩集『消失』より

できるかぎり単純なことを言うこと。何であれ、たまたま見つけたものより前へ行かないこと。たとえば、この風景からはじめること。ごく手近にあるいろいろなものを記録しておくこと。まるで、眼前の小さな世界の中にでも自分を越える生のイメージを見つけら…

橋本治さん、逝く。

インターネットのニュースで、橋本治さんが亡くなられた事を知った。 近年、難病で入院されたことは知っていたし、最近の著作をいくつか読んで、文章に力がないことがずっと気になっていた。 私の物の考え方の基礎は、この人から教えてもらったといっても過…

ジャケ買い

CDジャケットの絵に一目惚れして取り寄せた「OSCAR PETERSON PLAYS THE COLE PORTER SONG BOOK」。 かけてみたらすごく良くて、家にいる時はずっと流している。 Merle Shoeという人の絵だということと、オスカー・ピーターソンのアルバムジャケットのアート…

死と時間について考えるー小瀬村真美展

北品川の原美術館で開催されている小瀬村真美展へ。 「薔」というタイトルのインスタレーションがいちばん印象深かった。 スペインの画家スルバランの静物画を模して実物のレモンやオレンジを配置したセットを組んで、朽ちていく過程をデジタルカメラでイン…

ごあいさつ

読んだもの、観たもの、聴いたもの、考えたこと、日々のできごとなどを備忘録を兼ねて残しておきたいと思っています。 たまに覗いていただけると嬉しいです。